この作品を讀む時に、この音樂を聞きながら鑑賞して下さい。
これは自作(オリジナル)の、
『Motion1(Mirror) &(Substance) 曲 高秋 美樹彦』
といふ曲で、YAMAHAの「QY100」で作りました。
映像は伊丹にある、
『柿衞文庫』
へ出かけた時のものです。
雰圍氣を味はつて戴ければ幸ひですが、
ない方が良いといふ讀者は、ご自由にどうぞ。
映畫館(えいぐわくわん)で思つた事
十月十三日(火)に市民豐中病院に手續きの用事があつたので、そのついでに妻と『フアンタステイツク4』といふ映畫(えいぐわ)を、『109シネマ箕面』で觀て來た。
そこで映畫(えいぐわ)の内容は兔も角、鑑賞する環境としての注意事項として、氣がついた幾つかの問題點を指摘してみたいと思ふ。
凡(およ)そ、公衆の面前則(すなは)ち公共の場所に於いて人が行動する規範は、他人に迷惑をかけないといふ事が基本であるやうに思はれる。
その迷惑とは何かと言ふと、人それぞれではあらうが、平均的に考へて自分がされては嫌だ、と思はれる事を廻りの人にしないといふ事が言へるのではなからうか。
映畫館での禁止項目として、事前に行儀作法(マナア)の宣傳用の映像が流れるが、それによれば、
「携帶電話の電源を切る・私語の禁止・禁煙・食べ物の音に注意・前席を蹴らない」
といふものがある。
そのひとつとして、「食べ物の音に注意」といふのがあるが、館内では持込みが禁止されてゐるのは他の飲食店でも、店の外で購入された罐(くわん)ジユウスやお菓子などを店内で食べられるのはその店の賣上にも拘はり、それを許すと他の客まで影響を及ぼして、それもありだと勘違ひをされるので、辨當(べんたう)やお茶などの持込を禁じるのは諒解出來るのである。
ところが、映畫館内での飲食の販賣に關(くわん)しても多少の問題があつて、その商品を映畫の鑑賞中に食べられると、容器から取る時にガサガサと音がするは、口に運べばポリポリと五月蠅(うるさ)いはで、映畫に集中出來ないこと夥しい。
その商品名は「ポツプコオン」であるが、恐らく原價率から考へて利幅が大きいから選擇(チヨイス)されたのであらうが、もう少し商品は考へて状況に見合つたものを賣つて欲しいものである。
もうひとつは帽子である。
普通に考へて、室内では脱帽するのが常識であるものと考へられるが、映畫館内では結構そのままで鑑賞される人が多いやうに感ぜられる。
周(まは)りに對して何も考へないのだらうか、と不思議でならない。
戰前の家庭での教育は、
「人樣の事を先に考へ、自分の事は後にせよ」
と教へられたものである。
流石に鬘(かつら)までは外せとは言はないが、せめて帽子を取るぐらゐの事を辨(わきま)へた社會人であつて貰ひたいものである。
二〇一五年十月十四日午前四時過ぎ 店にて記す